◆ 5S委員会活動
活動目標は『5Sで目指そうゼロ災害職場』
安全に作業ができる職場環境を目指して、改善に取り組みます。
安全で安心な作業場は、美しく清潔で整えられた工場でもあります。また、5S活動を通して安全を考えることは、そこで働く者にとって、安心な職場と生活を手に入れる事と考えます。今年はこのスローガンの元、全社一丸となって活動に取り組みます。
宝山工業では、平成21年度から5S活動に取り組んでいます。5S活動とは、作業環境の改善と作業の安全確保、利益向上を目的に『整理・整頓・清掃・清潔・躾』の5つの活動を行うものです。
我が社では当初より5S委員会を立ち上げ、活動の班毎に活動目標を決め、作業場の整理整頓・機械器具類の品名表示などに取り組んできました。
また委員会では定例の会合や工場パトロールを行い、改善すべき点の指摘や指導を行っています。
さらに伊万里商工会議所主催の5S研究会にも所属し、同じ活動をしている市内の企業と互いに職場を訪問して赤札添付などを行って改善に努める活動を行っております。
そんな5S活動の中から、我が社で行った改善活動の一部をご紹介します。
①必要な物と必要でない物を区別する
Bヤード通路改善前
5S活動に取り組む前の、工場通路の様子です。通路ですが実情は物置き状態、置き場所に困ったものを取りあえず置いておくという状態でした。何が必要で何が不要なものかの区別もなく、ただただ物が乱雑に置かれている空間でした。
Bヤード通路改善後
改善後の写真です。要・不要の区別をつけ管理場所毎に移動させた結果、通路が見通しのよい通路本来の場所になりました。
Aード入り口改善前
工場入り口付近の材料入荷ヤードの改善前です。使用できない機械がスペースを占拠し、工場の中を見なくても工場内部がどのようになっているかが想像できる状態でした。
Aヤード入り口改善後
不要な機械を撤去し、リフト置き場を設置しました。また工場入り口付近には5S活動専用の掲示板を新たに作り、活動の報告やパトロール時の写真などを掲示したりしています。
②整頓 必要な物を必要なときに取り出せるようにする
Aヤード作業場改善前
工場奥の作業スペース改善前の写真です。とにかく物が乱雑に置かれ、写真中央には溶接ワイヤーのスプールが積み上げられて塔のような状態になっています。どこに何があるのかもわかりませんでした。
Aヤード作業場改善後写した角度が違いますが、上記と全く同じ場所の改善後です。整理整頓を行い、何がどこにあるか、何という名前の道具なのかがわかるように、収納と表示を行いました。またこうすることにより、今何の工具が使われていているかが一目でわかるようにもなりました。
Cヤード作業場改善前
これも工場の作業場にある棚の整理前の写真です。工具類などは箱の中に入れて置かれた状態で、中に何が入っているかわかりませんでした。また、必要な工具を探すのも大変でした。
Cヤード作業場改善後
改善後です。工具を一目でわかるように収納し、またその工具がどこのヤードの物なのかがわかるように色分けをした例です。
③安全第一 危険箇所を見直して安全作業ができる環境を作る
Bヤード作業場改善前
工場奥の出入り口付近の改善前です。壁際に鉄板が立てかけられた状態で、非常に危険でした。
Bヤード作業場改善後
板の保管場所を見直し、改善を行った後の写真です。鉄板を撤去した後には棚を設置し、安全通路の彩色と、切断機後部に柵を設けて切断片が通路に飛び出さないように改善を行いました。
以上、簡単ではありますが、これまでの改善事例のほんの少しを紹介しました。ただ、活動はまだまだ進んでいない状況で、問題点も多く抱えています。
これまでの活動を通して見えてきた事、たとえば整理整頓・表示を行った箇所をどう美しく維持していくか、整理整頓を心がける躾の部分の強化をどう図るか、また、活動のモチベーションをどう維持していくかなどの諸問題にも取り組んでいきたいと考えています。